女の子に大人気のプリキュアシリーズ!2004年から放送開始され今年で16年目。1年に1作品。2月に放送開始され翌年1月に放送終了する。
そんなプリキュアですが、9月14日、NHKBSプレミアムにて「全プリキュア大投票」が行われることが決まり、ネット上を中心に話題となっています。
投票は4部門に分かれていて、
- 作品部門(映画を含めた42作品)
- プリキュア部門(60人)
- キャラクター部門(約900人)
- 歌部門(150曲)
プリキュア好きにはたまらない企画ですね。投票先が悩ましいところです。
プリキュア 人気理由と視聴者分布
プリキュアの特徴
プリキュアの名前の由来は「プリティー(かわいい)」+「キュアー(癒す)」二つを合わせた造語らしいです。
プリキュアシリーズは2004年~2019年現在まで16作品。
ターゲットは女の子(3歳~8歳)
一年に1回必ずリセットされる。(2月~翌年1月)
初期の頃を除くと登場人物や世界感は引き継がれず、まったく別の話になっているのが特徴。
作風は「女の子向けアニメ」でありながら、パンチやキックで戦う「アクション」を取り入れた作風は、女の子の心を瞬く間につかみ大ヒットアニメとなります。
プリキュアシリーズの基本的なストーリーラインは、「中学生の女の子たちが日常を守るため“プリキュア”に変身し、自分の価値観と異なる存在と戦う中で、自身の夢に向かって成長していく」というものです。
設定は中学2年生が多い。
「保護者が子どもたちに安心して見せられる」アニメ
プリキュアシリーズは「あくまで子どもたちのみが対象」
「敵であっても顔面は殴らない」「流血を表現しない」
一部の大人からの「性的な目線」を避けるために、夏の定番シチュエーションである「水着」をアニメ中で表現していない。
2015年「Go! プリンセスプリキュア」から水着表現は解禁されることとなりましたが、その表現も「胸の谷間は見せない」「セクシーになりすぎない」などの配慮がなされ、子どもたちが見て「かわいい」を最優先させる姿勢
必殺技の発動は女の子が好むようなアクセサリーやアイテムが使用される。
視聴者分布
関東地区においてプリキュアを1話あたりリアルタイムで見ているのは、子供(男女4~12歳)が約24万人に対し、20歳以上の大人は約56万人(男23万人、女33万人)らしい。
日曜日の朝、子どもの2倍以上の大人がテレビの前でプリキュアを見ていると考えられます。大人もつい見ている事が考えられます。
ただ、これはもちろん「子ども1人に対して保護者2人」が一緒に見ているケースが多いためだと思われます。制作者インタビューでも、プリキュアは常に「保護者の視線」も重要視して作られていることが明示されています。(下記記事参照)
参考記事一部抜粋
子どもの2倍、大人が見ている!? アニメ「プリキュア」人気のワケ
現代ビジネス
徹底した「保護者の視線」への配慮
事実、プリキュアは子どもの2倍以上、大人が視聴しているというデータがあります。
2018年に放送されていたシリーズ第15作「HUGっと! プリキュア」を例にしてみましょう。(株)ビデオリサーチが発表している個人視聴率を筆者が国立国会図書館で調査し、年平均を算出した所、KIDS視聴率(男女4~12歳)約8%、M1(男20~34歳)約1.5%、M2(男35~49歳)2.4%、M3(男50歳~)0.8%、F1(女20~34歳)2.9%、F2(女35~49歳)3.0%、F3(女50歳~)1.1%となっていました。
この個人視聴率は「関東地区で100人中何人が見ているか」を示すものなので、関東地区の各対象年齢の人数をかけると、大まかな世代別の「視聴人数」がわかります。
関東地区(東京都、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県)の年齢別の人口を統計局HP(https://www.stat.go.jp/)を基に調査し、それに個人視聴率をかけて計算してみたのが下の表です。
すると、面白いことが分かります。関東地区においてプリキュアを1話あたりリアルタイムで見ているのは、子供(男女4~12歳)が約24万人に対し、20歳以上の大人は約56万人(男23万人、女33万人)もいるのです。つまり、日曜日の朝、子どもの2倍以上の大人がテレビの前でプリキュアを見ていると考えられます。
ただ、これはもちろん「子ども1人に対して保護者2人」が一緒に見ているケースが多いためだと思われます。制作者インタビューでも、プリキュアは常に「保護者の視線」も重要視して作られていることが明示されています。
2004年放送「ふたりはプリキュア」の東映アニメーションのプロデューサーである鷲尾天氏は、プリキュアシリーズは「あくまで子どもたちのみが対象」と明言しています。そのため、一部の大人からの「性的な目線」を避けるために、夏の定番シチュエーションである「水着」をアニメ中で表現しなかった事を明かしています(参考:『ふたりはプリキュアビジュアルコンプリートブック』講談社刊、2004年)。
下着どころか「海の場面での水着」すら描かない、という徹底的な子どもとその親に配慮した姿勢は、その後10年にわたり続くこととなります(その間は、登場人物が海に行っても私服のままだったりでした)。後に時代の変遷に合わせ、2015年「Go! プリンセスプリキュア」から水着表現は解禁されることとなりましたが、その表現も「胸の谷間は見せない」「セクシーになりすぎない」などの配慮がなされ、子どもたちが見て「かわいい」を最優先させる姿勢を崩していないのです。
そのほかにも、プリキュアシリーズには「敵であっても顔面は殴らない」「流血を表現しない」等の多々の不文律が存在しています(参考:『Go! プリンセスプリキュアオフィシャルコンプリートブック』学研マーケティング刊、2016年)。
こういった子どもに向けた徹底的な配慮により、プリキュアは「戦う」という描写がありながらも、「保護者が子どもたちに安心して見せられる」アニメーションとして定着していったのです。
プリキュア人気投票中間結果
もう既に中間結果が一部発表されています。あなたが投票したキャラクターは発表されていますか?
一度投票した方も、もう一度投票出来るみたいです。
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